ヤンネ・マルックラ
Janne Markkula
レベルデザイナー
Fisherman's Dream
A Hat in Timeの公式modツールを利用して作られた、まったりプレイできる『 A Hat in Time 』用のシングルプレイステージ。
このプロジェクトのレベルデザインの柱
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選択の自由。プレイヤーはどの方向から探索を始めるかは自由に選べます。どのルートもスタート地点に戻ります。
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島の周りのスペースを利用します。 各ルートは中央の大きな島を出たり入ったりしてゲームプレイに多様性を加えていきます。
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高低差。プレイヤーのジャンプアクションスキルを島全体を見渡せる絶景で報います。
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プレイ時間 5~15分 (RTAなら5分、全てを探索したら15分)
成果
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Steamで 5/5 スターの好評
プロジェクト詳細
開発期間: 3 週間
開発ツール: A Hat in Timeの公式modツール (Unreal Development Kit)
主な担当範囲: レベルデザイン, スクリプト, 照明と雰囲気, レベルアート, パフォーマンス最適化
チャレンジ: 古めのツールを習うこと (チュートリアルが少ない), 挑戦的なゲームプレイとリラックスできる雰囲気のバランス
レベルデザインショーケース
(プレイ動画 + 隠しアイテム)
ステージのプレイ動画。すべての隠しアイテムは7:37から始まる別セクションで紹介されます。
設計とプロセス

メインルート、メイン収集品、隠しアイテムの視覚化。プレイヤーはどの方向から探索を始めるかを自由に選べます。
各ルートはスタート地点に戻って、そこから次のルートをまた自由に選べます。

本来のアイデアスケッチ。

ステージの開発のさま ざまな段階。

完成したステージ。

完成したステージ。

ステージの開発のさまざまな段階。
ステージの大半はスタティックメッシュで作られていますが(A Hat in Timeの本編と同じように)、本島の基部(と小さな島の1つ)は、
UDKのテレインツールで作成されています。
ある程度の導きで高い自由度
オーブはプレイヤーを最初のNPCまで導いてくれて、NPCがステージの目的を説明します。
次に近いオーブはプレイヤーをより簡単なルートへ導きます。これが意図されたスタート方向ですが、
プレイヤーはすぐにどこへでも行くことができます。
ステージのクリア条件は9つの金庫コードを見つけて、スタート地点の黄金の金庫に持っていくことです。それ以外(NPCに話しかけること、小さなオーブを集めること、隠しアイテムを探し出すこと)はすべて任意なので、プレイヤーの自由度が高いです。
レベル中に配置されたオーブによって、ある程度の案内も行われます。
上に登れば登るほど難易度が上がる
比較的に難易度の低い、まったりプレイできるステージですが、上に登れば登るほど難易度が上がるります。
一番長いルートの最後にある風船の列は一番難しくて、プレイヤーはステージ中で使用したすべてのスキルを使用して最後まで到達する必要があります。
回復オーブの配置
リラックスした雰囲気を保つために、レベルの難易度の高い部分はプレイヤーにあまり罰を与えないようにしました。
回復オーブはステージの一番難しいところの近くに配置されているが、順路から少し外れているため、プレイヤーが誤って取ってしまうことはありません。
つまり、回復オーブはプレイヤーの好きな時に(例えば失敗したジャンプの後)取ることができます。
完成したステージのスクリーンショット




トレーラー
完成した後の感想
このステージの制作は本当に楽しかったし、完成したステージも気に入っています。
目的はまったりプレイできる、まるでミニ・バケーションのような感じのステージを作ることでした。そのため、敵キャラがいなくて、NPCがみんな優しくて面白いです。音楽も穏やかでリラックスできるものです。
もちろん、砂浜、真っ青な海、さまざまな緑があるステージの魅力的な外観も、この目標をサポートしています。
新しいメカニックも敵も入れるつもりはなかったので、やりたかったことのほとんどは「A Hat in Time」のアセットをそのまま使ってできました。
最初はNPCを入れる予定すらありませんでしたが、調べたら「A Hat in Time」にNPCを入れるのは簡単でしたので最終的に入れるようにしました。
ジャンプアクション要素は楽しくなりましたし、プレイした人たちもを気に入ったようです(執筆時点ではSteamで99%の好評価です)。ただし、正直なところ、このステージは少しシンプルすぎる部分もあります。
やり直したら調整したい点
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少なくとも一つのユニークなメカニクスを入れてみる。
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完成したステージはとても気に入っていますが、何かユニークなゲームプレイ要素があれば、もっと楽しくなったかもしれません。
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主人公のいろんな移動方法をもっと使用できるようにする。
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ステージの冒頭の砂の斜面を滑り降りるのは楽しいが、斜面が短くて、滑り降りる必要はありません。似たような、もっと長い斜面を追加して、プレイヤーにそれを滑り降りるようにすれば、このミニ・バケーションはもっと楽しくなっただろうし、RTA走者にとっても試してみる動機付けになったかもしれません。
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エアダッシュが必要な場所はほんのわずかです(主に一番長い風船の列の最後の部分)。ウォールジャンプはさらに少なく使われています。これらにもう少し使用しないといけないスポットを増やしたら、ジャンプアクションの多様性が増えて、もっと面白くなった思います。
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使用したアセットはすべて「A Hat in Time」のものです。一部のテクスチャの色にわずかな変更をしましたが、それ以外はそのまま使用しています。
ステージはこちらから無料ダウンロードできます:https://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=2995250528
プレイするには『A Hat in Time』本編が必要です。